2023年3月20日
固形・粉末の薬品は湿気に注意
最近、粉末の薬品が湿気によって劣化してしまっているのを目にしました。
やはり固形・粉末の薬品には湿気は大敵だなと改めて感じました。試薬の劣化までは行かないまでも、湿気により紛体が固まってしまい、計量し辛かったり、注入装置への投入が難しくなってしまう場合もあります。固まってしまった場合は何かで削って何とか使用することも出来ますが、手間が増えます。
プール・浴場のろ過設備でも、固形・紛体の薬品を使うことがあります。これらの機械室は総じて湿度が高くなりやすいですので注意が必要です。
簡単にできる対策としては、①保管は環境の良い場所で行う②封を切ったものはなるべく早く使い切る③保管の場合は出来るだけしっかり封をする
等になるかと思います。
2023年3月13日
出来るだけ汚染物質をプールに持ち込ませないようにしましょう
プール入水時においてプールに顔をつけなければ化粧品等を落とさなくて良いかとの相談をいただきました。
プールに顔をつけなくても汗に混じった化粧品等がプールに混入する可能性はあります。
基本的に遊泳前にはシャワーにより身体の洗浄を十分に行う必要があります。化粧品は元より、汗、垢等の汚染物質によって塩素剤を消費し、プールにおける感染症のリスクが高まること、汚染物質と塩素剤の反応によって不快な結合塩素が発生することになります。
また、プール水の汚染が進むと衛生面や快適性のみならず、濁度や過マンガン酸カリウム消費量の上昇により、必要以上の塩素剤や新規補給水を消費することにもなります。
安心、安全、快適にプールを利用するためにも、頭から足の先まで十分にシャワーリングを行ってください。
2023年3月6日
年度末が近付いてきています
3月に入り年度末が近付いてきています。
年度が変われば学校等では異動の季節となります。
少し先の話ですが、プールシーズンになると前年の担当者が異動してしまい、学校の中でろ過装置を操作できる人が一人もおらず、非常に苦労をされるといった学校様もあります。
忙しい季節ではありますが、一旦ろ過装置のことを思い出していただき、体制の方は問題なさそうかの確認をしていただければ幸いです。
2023年2月27日
みずすましセミナーの案内
今年の第1回目みずすましセミナーを3月8日(水)開催します。是非ご参加ください。
本セミナーは、プールと浴場の衛生管理をテーマに年3回開催いたします。(詳細はこちらでご確認ください)
少人数での開催になりますので、個別の質問にも対応させていただいております。お気軽にご参加ください。
2023年2月20日
網状のスクリーンは定期的な点検と掃除を!
プールの循環ろ過装置など水処理装置は、プールからのオーバーフロー水など水槽に一旦受けてからろ過を行うシステムが多く採用されています。
このような水槽への流入水には、ビート板の破片などが含まれるため水槽の流入水入口には網で出来たカゴを設置して、これを取り除く工夫がしてあります。
最近の点検で、このカゴがゴミで一杯になり、流入水が溢れるまでになっていました。こうなると網カゴは役割を果たさなくなります。
普段は目立たないマンホールの下にあるものですが時々、チェックして、掃除をすると良いでしょう。
2023年2月13日
ろ過ポンプの自吸弁について
皆さんは自吸弁という言葉を聞いてピンとくるでしょうか?正直な所、なかなかピンとくる方はいないかもしれません。
この自吸弁、詳しい説明は省きますが、ろ過ポンプが運転を始めた際に、ポンプが水を吸い込んでくるのを補助する機能があります。
ゴムで支えられた金属の弁体が一種の逆止弁として働きます。
何故、このような話をするかというと、ろ過循環が上手くいかない、ポンプがちゃんと水を汲まないと言った場合に、この自吸弁の異常によるもののことが多いからです。
単純な所だと、自吸弁が破損していることにより吸込み補助機能が働かない、ちょっと特殊な例だと金属の弁体がちぎれて落ちてしまい、それがポンプのインペラー(羽根車)にひっかかり、ポンプ自体がまともに動作しないということもあります。
なかなか判断は難しいですが、ろ過循環が上手くいってない場合は、自吸弁を疑ってみると良いかもしれません。
2023年2月6日
ポンプ不良??
お客様より、ジェットポンプが動いたり動かなかったりするとご相談をいただきました。
現地にて確認するとジェットポンプ自体の異常ではなく、電源供給に問題があることが分かりました。具体的には制御盤内のジェットポンプに電源を供給する電磁開閉器がスイッチ入れたタイミングではONし、スイッチから手を離すとOFFしてしまうのです。この場合、電磁開閉器かスイッチが怪しいです。
電磁開閉器の給電確認、異常はありません。そこでポンプスイッチの電気の通りを確認したところ電気の通りに不良があり、ポンプスイッチの不良と特定できました。
異常な症状は代替品を取り付けることで無事に解消しました。
不良個所の特定でお困りの際は三協サービスセンターにご連絡ください。
2023年1月30日
小中学生の不登校が過去最大であるというニュース
少し前の話ですが、新聞にて目にしました。コロナの影響でそのようになったと書いてありました。
成程と思うのと同時に、本当に増えているのかな?とふとレジオネラ症のことを思い出しました。
このレジオネラ症、お風呂においても発生するリスクが高いと認識される前は、単なる肺炎と扱われており、浴場施設における大きな感染事故以後は、認識広まるにつれて報告数が増えていくいうことがありました。認識されたが故に報告数が多くなるというは本末転倒のようにも思えますが、それだけ、検査等が適切に実施されてきてることの裏返しでもあるかとは思います。
何も認識されていなかった時より、浴場施設でのレジオネラ症への感染リスクは確実に減少しているものと思われます。
しかしながら、認識されて以降、対策も周知が図られてずいぶん経ちますが、浴場施設でのレジオネラ属菌に関わる事故は残念ながら根絶されていません。
レジオネラ症肺炎は最悪死に至ることもある怖い病気です。その発生リスクのある浴場施設の衛生管理を行う場合は、そのことをしっかり肝に銘じて対応することが求められるのです。
2023年1月23日
ろ過装置のスイッチは、浴槽にお湯を張ってから入れましょう。
当たり前だと思われるかもしれませんが、時折このようなことはある話です。
特にお風呂とろ過装置のスイッチを入れる機械室は離れていることがままあるため、お風呂に水があるだろうでスイッチを入れてしまうことがあり得ます。
汲む水もない状態でろ過装置を運転させると、ろ過ポンプが空運転し損傷する恐れがあります。このため多くの施設では、水位計により浴槽が空である場合は、安全のためにろ過ポンプは動かないように仕組んであります。このためスイッチをONにしてもろ過装置は運転しません。(異常ではありません)
ですが、まれに運転してしまう施設様もありますので、浴槽の湯張りがちゃんとされていることを確認の上、ろ過運転をするようにお願い致します。
2023年1月16日
水質コントローラーがおかしい。浴槽で残留塩素濃度が出ていない。
このようなトラブル電話をいただくことが度々あります。
先日も同様の内容の対応を致しました。
水質コントローラーは遊離残留塩素濃度を常に測定し、不足があれば塩素剤注入ポンプを動作させて、塩素剤を注入しますので、浴槽の残留塩素濃度がない場合は割と水質コントローラーの異常と決めつけられがちです。
しかし、浴槽の残留塩素濃度がないという場合はその決めつけは早計です。
例えば、薬液タンクの中に塩素剤がない(補充されていない)とか、薬注ポンプが空転していて塩素剤を注入できていないとか、薬注ポンプの電源が入っていない(制御盤スイッチでOFFにしてある)とか、循環ろ過をする時間帯でなく注入していないなど。
この異常の場合は、比較的、割と単純な原因で塩素剤が注入されていないだけのことが多いです。
実際に先日の電話の際も、薬液タンクに塩素剤がありませんでした。
ですので、浴槽及びプールの残留塩素濃度がないという場合には一度、基本的な項目をご確認ください。
2023年1月9日
凍結に注意しましょう!!
寒い日が続くと屋外設置のろ過設備やろ水機(井戸水ろ過装置)などの凍結トラブルが起こりやすくなります。
凍結による破損機器の復旧には時間と費用が掛かりますので、施設管理者の皆様には対策をお勧めいたします。
対策としてはなるべく水を動かす(ろ過機やろ水機を動かす)ことになります。気温が下がる日は「連続運転」にするとか、ろ水機の場合は「ろ過水槽(受水槽)のドレンバルブを少し開いてろ過水を放水する」などがそれにあたります。
気温が下がることが分かっている場合に、上記のような「水を動かす」という対策をすることで凍結防止効果が得られます。是非、お試しください。
2023年1月2日
新年のご挨拶
あけましておめでとうございます。
本年も全社員一丸となり、美しい水を求めて邁進致します。どうぞよろしくお願い致します。