2023年9月18日
声に出して 指差し確認!
度々、本HPニュースでも話題にしておりますが大切な話ですので何度でもお伝えいたします。
先日、お客様がプールの機械室で誤って固形塩素剤を液体の塩素剤貯蔵容器に投入して塩素ガスを発生させてしまいました。幸い塩素ガスの強い刺激臭のために直ぐ退避することができましたが、液体塩素剤はもう使えません。後始末は、液体塩素剤をポリタンクなどの移送容器に移し、貯蔵容器は洗浄して復旧しないといけません。危険の伴う作業で、費用も掛かってしまいます。このような事故を防ぐにはどうしたら良いでしょう。毎日の作業だと、どうしても“慣れ”が生まれてしまいますね。何気なくやってしまわないように、指差し確認して、目を覚ますことが大切です。
2023年9月11日
古い凝集剤は使用可能でしょうか??
先日、お客様このような問い合わせをいただきました。
回答としては「特に問題はありません」。塩素剤(特に液体)と違い、時間が経つと有効成分が分解してしまうものでもありませんので、多くの場合は特に問題なく使用できます。しかしながら、固形や粉末の凝集剤の場合は湿気によってドロドロになっていたり、液体の場合は熱によって劣化して白濁しているものは使用不可になりますので注意ください。
凝集剤はある程度年数がたっても劣化はしにくいものにはなりますが、当然、早め早めに使用した方が良いのは間違いありません。購入の際は量についてよくご検討をいただければ幸いです。
2023年9月4日
プール清掃の際の排水は原則、排水弁で行ってください
先日、ろ過装置の逆洗機能を使って排水することは可能かとの問合せをいただきました。プール清掃をする際の水抜きの時間短縮で逆洗機能を利用したいという要望です。確かにこれを行うことにより、プール清掃全体の工程(水抜き・清掃、水張り・昇温)の時間の短縮に繋がりますので、要望は理解いたします。
しかし、結論としては「可能な限り、排水弁を使用して排水してください」になります。
方法としては可能ではありますが、目を離した際に万が一、プールの吸込み口から空気を吸い込んでしまう水位になってしまい、ろ過ポンプが空気を吸って空運転をして壊れる危険性があります。
実際に施設のろ過システムを聞き取りしたところ、ろ過ポンプが空運転したときに自動でポンプを停止する制御が無いことが分かり、上記の故障が発生するリスクが高いことが分かりました。そのため、本施設様には排水に時間は掛かりますが、プール排水弁を開けて排水することと、水中ポンプをプールに設置して排水することの組合せで水抜きすることをお勧めいたしました。
2023年8月28日
来年に向けた作業手順の整備をお願い致します。
シーズンプールや学校プールなどはシーズンオフが近づいてまいりました。既にろ過装置を停止された学校・施設様もあるかと思います。
本年は数年ぶりにプールを実施するという学校様・施設様が多く、久しぶりということで操作方法が分からない、取扱説明をして欲しいという要望が非常に多かったです。
ろ過装置の日常的な取扱いは学校様・施設様で行っていただくほかないものになります。
プールに関しては基本的に毎年のことになっていきます。まだ記憶の新しい今の内に作業手順の整備をしていただくことで、来年のプール管理がスムーズになるかと思われます。
2023年8月21日
みずすましセミナーのお知らせ
開催日は9月6日です。今回は浴場の衛生管理についてお話させていただきます。レジオネラ属菌についてを中心に衛生管理のポイントなどを分かりやすく解説いたします。定期点検など弊社の定期サービスをご利用になられているお客様は無料で受講いただけます(要予約)。詳細は当社ホームページでご確認ください。
2023年8月14日
朝一番、プールの25m先の壁面が見えますか?
プール水が朝一番でも濁っている時はメーカーにご相談ください。
前日沢山の遊泳者で濁っている時でも、プールの循環ろ過装置は夜通し働いて、朝にはすっきりきれいになっているというのが普通です。逆にそうでない時は、私共は「ろ過機が病気」と良く表現いたしますが、何らかの異常が発生していて正常にろ過出来ていない証拠なります。ポンプの不調か?ろ材の劣化か?ろ過助剤の注入不良か?
朝一番に25m先が見えない場合はろ過装置の何かしらの異常を疑ってみて、思い当たることがあるなら是正をお願い致します。ある程度、対応しても治らない場合は弊社へご連絡ください。
2023年8月7日
夏場は塩素消費が激しくなります。
シーズンプールの最盛期になります。
例年この時期になると、プールにおいて遊離残留塩素がなかなか出ないとか、塩素剤の消費量が多いというような問い合わせをいただきます。
結論からいうと、これはある意味、自然なことでトラブルではないことが多いです。
プール水中に残存する遊離塩素はとにかく日光(の紫外線)に弱く、夏場の日照が強く、長い時期なりますと、自然と塩素の消費速度が速くなり、そのために塩素剤の使用量も多くなります。
ですので、この時期は塩素剤の注入量や投入量をあらかじめ多めに見積もっておくとよいでしょう。
2023年7月31日
DPD測定器の試験管は予備を備えるのが良いですよ
お客様の所で、浴槽水の遊離残留塩素濃度を測定するためのDPD測定器を拝見したところ、測定用の試験管が黒ずんでいました
「これでは正確な測定ができません」と、更新をお薦めしました。試験管は毎日測定を繰り返すことで少しずつ着色して行くので、なかなか気づかないということがあると思います。そこで対策として、もう一つ新しい試験管を予備として備えておくことをお薦めします。着色が気になったら、この予備試験管で測定して比較して見ます。差がある様でしたら、予備を本採用して、また新しい試験管を予備として備えることで、常に正しい測定が保たれることになります。
2023年7月24日
夏季休業案内
今年の弊社の夏季休業は8月11日から8月15日となります。弊社ろ過装置のトラブルでの緊急対応が必要な場合は三協サービスセンター(0568)29-0900にお電話いただき、メッセージを入れてください。必ず、施設名称と電話番号を入れてください。
2023年7月17日
余った塩素剤について(シーズンプール・学校プール)
そろそろ夏休みが近づいてきており、早い学校さんですと既に今シーズンのプールを終了しているかも知れません。
プールが終了した際に、塩素剤が余ってしまうことが往々にしてあります。余った塩素剤の処理方法ですが、液体の塩素剤(次亜塩素酸ナトリウム液)は来年度は使用出来ませんので、ろ過装置の運転を継続して、使い切るのが良いです。
固形の塩素剤は装置内に残留しているもの、封を切ってしまったものは使い切るようにしてください。封を切っていないものは来年度も使用可能です。封を切っていない固形の塩素剤でも袋を透過する塩素ガスがろ過装置の腐食の原因となります、機械室とは別部屋で保管するようにして下さい。
2023年7月10日
pHが低くて、塩素が出やすい気がするのだが
先日、このような問い合わせをいただきました。
結論から申しますと、基本的にpHによって遊離残留塩素濃度の出やすさに変りはありません。ただし、注意が必要なのが塩素の消毒力はpHが高くなると低くなる(低くなると高くなる)ということがありますので、その点からもpH管理は大切になります。
pHは弊社としては6.5〜7.5を適正範囲として、その間で管理していただくように推奨しております。(プール水基準は5.8〜8.6になります)
2023年7月3日
プールに藻が発生した場合の対処方法(軽度の場合)
毎日暑い日が続きますね。水分・ミネラルをしっかり取って熱中症に気を付けていただければ幸いです
さて、シーズンプールの最盛期となっております。シーズンプールでは時折、遊離残留塩素濃度管理をしているにもかかわらず、藻が発生するということがあります。
応急対策としては、塩素を高濃度として殺藻してください。遊泳時間外に遊離残留塩素濃度を5〜10㎎/ℓ程度にして循環ろ過装置を運転しながら数時間放置します。殺藻が確認出来たら、残留塩素をチオ硫酸ナトリウム(ハイポ)で中和または自然分解を待ち、遊離残留塩素濃度が0.4〜1.0㎎/ℓの間にあることを確認してから遊泳を再開してください。(なお、これは軽度の藻の発生への対応です。重度の場合は水の全換水を検討ください)