NS型では、ろ過精度の高い砂ろ過方式を採用しています。ろ材には大型水処理施設でも一般的に使われているシリカサンド(SKライトP4)を使用。砂ろ過の運転プロセスは「ろ過」、「逆洗」、「洗浄」。この各工程でろ材であるシリカサンドが威力を発揮します。砂ろ過方式の最大の利点は、高品質のお湯を安定して供給でき、耐久性にも優れていること。装置の小型化も可能で、運用コスト・操作性・メンテナンス面など多くの点で、硅藻土式やカートリッジ式など他のろ過方式よりも優れた特長を持ちます。さらにNS型は、装置各所の最適値を徹底的に追及。配管抵抗を押さえ、安定した効率の良いろ過を実現しています。
NS型では従来の装置を見直し、多くの改良を加えました。タンク本体には耐煮沸性・耐薬品性・耐熱性などに優れたFRP材を採用。従来に比べタンクの強度を向上させたほか、タンク内のストレーナーもFRP化しました。またタンク本体に塩化ビニール製配管を採り入れたほか、熱交換器周りの配管(鋼管)には耐熱樹脂コーティングを施すことで耐腐食性の向上とともに高温水にも対応しています。ろ過装置の操作は、全ての設定を自動制御盤で行えます。始動・停止、ろ過・洗浄・逆洗など日常的に行う運転の設定が簡単で、1週間単位での自動設定も可能です。