2025年3月17日
スーパークロリネーションが非常に有効でした
スーパークロリネーションは簡単にいうと、プールにおいて遊離残留塩素濃度を普段より高い値にして数時間循環し高濃度塩素パワーによってプール水中の汚れ(有機物・アンモニア等の窒素化合物)を分解することをいいます。昨年の夏のお話ですがこの作業はが非常に有効であった事例がありました。
シーズンプールの公共プールでの事例です。お盆休み中に非常に多くの来場者があったようで、その後にいつも通りの注入量の塩素剤を注入していたのですがなかなか塩素濃度が上がってこない、時には塩素剤を手撒きをしたりもしましたが、一瞬、塩素が出るもののすぐに消費してなくなってしまうという現象に悩まれておりました。どうやら、お盆中の多くの来場者によって水質が酷く悪化してしまった(塩素を消費しやすい状態になった)ようです。
そこで、弊社もお手伝いし、上記のスーパークロリネーションを実施致しました。具体的には夕方のプール終了時に塩素剤を大量に投入して、一時的に遊離残留塩素濃度を10mg/ℓ程度とし、ろ過装置は一晩中運転をかけたままで放置をしたのです。すると、翌朝において塩素はかなり消費され、残留塩素は0.5mg/ℓ程、しかし、0になってしまってはいないということで反応が上手くいったことを伺わせました。その後は通常通りの注入量で運転を続けた所、営業時間中に十分な残留塩素濃度を保てたということでした。
これは非常にスーパークロリネーションが上手くいった事例であり、個人的に印象深い例となりました。