2025年3月31日
配管洗浄作業の翌日は残留塩素が出にくいことがあります
配管洗浄は循環ろ過が設置されている浴用施設の場合、レジオネラ属菌対策として、1年に1回は実施することが推奨されている作業です。洗浄薬品が過酸化水素という劇薬指定の薬品であるため、弊社の様な専門メーカーに依頼して実施することが推奨されており、実際、弊社でも多くの施設様向けに実施しているところであります。
首題のお話に戻りますが、実はこの配管洗浄に使用される過酸化水素は塩素を消費してしまう性質が強い薬品となっています。当然、配管洗浄後はこの過酸化水素を十分に中和(分解)し、その後、浴槽やろ過装置内などの水洗いを行うのですが、どうしても微量に残留し(微量の残留は人体に無害)、翌日の塩素の出かたに悪影響を及ぼすということがあります。
もし、配管洗浄の翌日に塩素が出にくい場合は、手動でいつもよ多く塩素剤を注入してやることで、微量に残留した過酸化水素が分解され、いつものように塩素が出るようになってきます。